初めまして!大沼綱斗です。プロペストはその人、その企業だけのとっておきの武器をつくるお手伝いをしています。
武器をつくる目的はクライアントひとりひとりの未来を変えるため。
とっておきの武器を作るために、僕は何よりもヒアリングを大切にしています。どうしてヒアリングにこだわるのか、少し僕の話をさせてください。
日々楽しく生き、少しずつ俳優としてのキャリアに展望が見えてきたタイミングで、コロナが襲来します。コロナで仕事は一気になくなり、どうしても出たかった舞台も白紙。そして、初めてメインキャストで出演した、全国ロードショーの映画の公開とコロナが重なってしまいました。
全国デビューも散々な結果となった上に、コロナ禍をきっかけにエンタメ業界への風当たりも強くなっていきます。その状況は自分自身の存在意義を見失っていくのに十分な状況でした。
それまで自分自身のことを深く考えずに生きてきたツケが回ってきたのでしょう。結果として陥ったのは何も手につかない無気力状態。2ヶ月ぐらい続いていたと思います。
とはいえ、何もしなければ生きていくことはできません。どうにか腰を上げようとした矢先に友人から「起業塾に入ってみないか?」という誘いを受けます。
「ビジネスを理解し自分で立ち上げることができれば、自分が望むペースや場所で仕事をすることができる」そんな誘い文句でした。確かにその状況は魅力的です。
でも正直なところ全く自信がなかったので、断りました。というのも、僕は元々人を説得することを極端に苦手としていたからです。ビジネスを立ち上げるためには自分の商品・サービスを人に売ることから逃れることはできません。
会社員時代は技術職で営業経験はゼロ。派遣の仕事ではスマホの乗り換えを勧める仕事をしたことがあったのですが、1年間やって1件しか取れないという給料泥棒状態でした。(ちなみに優秀な人は1日で5件ぐらい取ります)
その話をしたら相手は諦めるかなと思っていました。でも、「それはやり方を知らないだけ。セールスができれば俳優としての活動にも必ずプラスになる」と言われました。先の見えない不安と変わらない現状にもどかしさを感じていたこともあり、ビジネスの勉強を始めることを決意します。
起業塾に入ってからは、とにかく思い切って行動しました。多い時には1ヶ月で80人ぐらい新しい人と会って話をしていたと思います。世の中には色々な人がいることを知り、世界が広がるのを感じる日々。ただ、当然ながら人に会うだけで何かが変わるわけではありません。
周りの人のアクションや考えなどを参考にしながら、自分のサービスの構築を模索していきます。俳優で話すのが人より得意だからプレゼン講師。そんな短絡的なものから色々なものを考えて人に提供しようとしました。
ただ、全然売れません。そもそも自分のサービスを受けてみませんか?という話に持っていくことすらできませんでした。ただただ人と会い、お互いの話をするだけ。そんな日々が続きます。
このままではまずいけれど、どうしたらいいのかわからない。起業塾では「相手にサービスの価値を感じさせることができれば売れる」という当たり前のことを言われました。
「そんなことはわかってる。結局俺はどうしたらいいんだ!」とずっと悶々とする日々が続きます。どうにもこうにも未来が変わらず、コンサルを付けました。でも、コンサルが教えてくれることは、ネット上に載っているような一般論や、その人がうまくいった方法のみ。
その人と全く同じ境遇や環境、気質なら確かにうまくいくのかもしれないけれど、僕の当時の状況には全く適用できません。サービスを売るための本もたくさん読みました。でも、個人で店舗を持たない僕の状況にあったものは中々見つかりません。
もう無理かもと思っていたところ、大きな助けになってくれる本が現れます。ソニーの創業者、盛田昭夫の創業からの歴史が書かれた本でした。
日本初のテープレコーダーの販売についての内容が目にとまります。当時のテープレコーダーは200kgの重量があり、価格は20万円。20万といっても当時の価格なので、今の価格に換算すると200万円程度です。
確かに自分の声を録音して再生できるので、おもちゃとしては真新しいものでした。ただ、重量と価格で誰も見向きはしません。
本を読んでいる僕自身も「誰も買わないよな」と思いながら読んでいました。そんな重くて高いテープレコーダーを売るために、盛田昭夫が目をつけたのが、裁判の記録をつける速記官が足りない。そんな裁判所の悩みでした。
裁判があればそれだけ速記官は必要です。新しい速記官を雇い育成するコストを考えると、20万のテープレコーダーは安い買い物だったようで、導入が決まりました。この使い方なら裁判所内に一度納入すればいいので、重さもそこまで問題とならなかったのでしょう。
裁判所への導入をきっかけに、教育現場を中心にテープレコーダーは広まっていきます。そして今では小型のICレコーダーになったりして、多くの人の生活に根付いているのは周知の通りです。この事実を目の当たりにして僕の中に稲妻が走ったことを覚えています。
どんなに売ることに障害(テープレコーダーの場合は価格と重さ)があったとしても、悩みを抱えている人を見つけてその人にあった切り口で商品を提供できれば売れる。当たり前のことかもしれませんが、その当たり前が当時の僕にとっては衝撃でした。
それから僕は人の話を徹底的に聞きました。今どんな状況にあるのか、どんな未来にしたいと思っているのか、それらを聞いた上で僕がお手伝いできることは何か考えて提供する。もしくは、相手の話を聞いた上で「僕に何をしてほしいですか?」と聞いたりもしました。
そうすると、全然売れなかった自分のサービスが少しずつ売れるようになってきたのです。そんなことを続けていると、ある日突然知人から「これできますか?」という相談を受けました。
全く接点がない人に対してメッセージを送り、そこからサービスの受注を受けるきっかけをつくりたいから、送るメッセージをつくって欲しいという相談でした。
全くやったことのないことを相談されたので、正直なところ躊躇をしました。ただ、やってみないことには何も始まらない。そう思って受けることにしました。
クライアントの置かれている状況を丁寧に聞いて、実現したい未来とのギャップを埋めるためのメッセージを一緒に考え提供しました。
全くやったことのない仕事をクリアしたことにより、どんな依頼や仕事であってもできるのではないかという自信がつきました。どんな人、どんな状況であっても、相手の話を聞いて現状の課題を明確にし、現状と望む未来をつなぐために必要なことを提供すればいい。
そうすれば誰であっても道を指し示すことができるし、自ずと喜んでもらえる。そう思えるようになりました。
そう思ってからは、「こうしたいけど、誰に相談したらいいかわからないことってありますか?」と人に聞くようになり、そこから仕事をいただけることが増えていきます。
そしてこのような形で仕事を受けるようになったという話をすると、またさらに聞いたことのない依頼や相談を受けるようになっていきました。毎回やったことのない依頼ばかりで確かに大変です。でも、とても刺激的な日々を送れるようになりました。
だから今は「具体的に何か決まっているわけではない人の力になれる」という一風変わったポジションを取って仕事をしています。
どうしたらいいのだろうかとモヤモヤしながらも、僕と話をしていたら未来を変えるための武器が自然と出来上がっていく。そんな関わり方ができたらいいなと思っています。
自分だけで考えることに限界を感じ、モヤモヤしていた僕だからこそ、モヤモヤしているあなたの力になりたい。そう思っています。まずは一度お話ししてみませんか?きっとあなたの未来を変えるきっかけになるはずです。