人生・事業をより飛躍させるためにまずすべきことは「自分を知る」ということです。数えきれないほどの人が「自分を知りましょう」と声高に叫んできました。きっとあなたもどこかで耳にしたことがあるでしょう。中には自分を知るための行動を具体的に起こしたことがある人もいるかもしれません。
ただ一言に「知る」と言っても、何を知ればいいのでしょうか？何が好きで何が得意なのかを知るというのは、比較的想像しやすいポイントでしょう。確かにこれらは自分を知る上でとても重要な切り口の一つです。
でも、もっと重要なことがあります。それは「あなたがどんな感情や感覚が好きなのか？」ということ。ほとんどの方はピンとこないかもしれません。
このページでは自分自身の感情や感覚を知ることがどうして重要なのか。そして、具体的に知っていくための手順をお伝えしていきます。あなたの未来を明るいものにするために、是非参考にしてください。
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感情・感覚を知る意味
自分の好きな感情や感覚を知ると、人生をより豊かに過ごしていくための大きな力になってくれます。人生を豊かに過ごす、という観点において、得られる感情や感覚よりも大切なものはありません。なぜなら、自分が好きな感情や感覚を得ること自体が人生の目的で、それ以上のものはないからです。何かを達成したい、という欲求があったとして、それを達成した時に感じる喜びは感情や感覚以外の何者でもありません。
あなたの人生の目的はあなたの持つ感情や感覚です。だからこそ、自分の好きな感情や感覚を知ることができれば、目的が決まり、人生の方向性が定まります。自分の行動を自分の好きな感情や感覚に向かうように選択してください。そうすれば、人生を大きく前に進める原動力になってくれます。そして、嫌なことやうまくいかないことがあなたの前に現れたとしても、きっと踏ん張ることができるようになるでしょう。
自分の好きな感情や感覚を知り、より有意義な人生にするための指針をつくってください。
お金や仕事や人間関係はあくまでもツール
お金や地位、名誉、引いては人間関係までもが、あなたの人生を豊かにするためのツールに過ぎません。ちょっと想像してみてください。あなたは他人が羨むほどの、お金や地位や名誉を得ています。でも、ずっと心にポッカリと穴が開いたような感覚があり、心は全く満たされていません。そんな状態をあなたは望みますか？望まないはずです。
逆に言えば、お金がそれほどなくてもあなたの心が豊かな状態であり続けてくれるのであれば、あなたは幸せでしょう。もちろん、毎日食事を取ることもままならないほどお金がなければ、心は豊かになりません。その点は間違いのないところなので、豊かな人生を送るために、お金や地位や人間関係などはとても大切です。
ただ、忘れずにいて欲しいのは、それらはあくまでも自分の心を豊かにしてくれるためのツールに過ぎないということ。どんな状況に自分が置かれていたとしても、心や体が満たされているかが、その人が幸せかどうかを決めます。
より充実した人生を送るためには、お金や人間関係といったツールを基準に物事を考えるのではなく、自分の心や体に正直な選択をしてください。
自分の気質通りの今のスタイルを構築した今の活躍はご存じの通り。自分の行動はまず自分の気質に合っているものを選択することが大切です。
自分の好きな感情・感覚を知る方法
では、あなたの好きな感情・感覚を知るためにはどうすればいいのでしょうか？あなたの感情や感覚はあなただけのものなので、自分のこれまでの体験を思い出しながら、自分に問いかけをしてください。以下の問いに順番に答えてみましょう。
- あなたが、このためだったら生きられる！というほどの高揚感を感じた時、体はどのような感覚を抱えていましたか？
- その感覚の時、筋肉の緊張の度合いはどんな感じでしょうか？
- その感覚の時、普段の生活と比べて呼吸にどんな違いがありましたか？
- その感覚の時、体の温度は普段の状態と比べてどんな違いがありましたか？
たまらなく心地よかった体験を思い出し、感情や感覚をイメージしながら言語化してください。それぞれの問いについてはこれから詳しく解説します。
高揚感を得た時の体の感覚
まずは「これだ！」と思えるほどの高揚感を得た時の体の感覚を言語化してみましょう。あなたが自分自身で理解するために言語化できればいいので、人に伝わる言葉にこだわる必要はありません。
擬音語や擬態語でもOKです。言語化した言葉によって、その時の感覚を思い出すことができるようにしてください。あなたの感覚を想起できる言葉を見つけることができれば、次の問いに進んでください。
高揚感を得た時の体の緊張
より高揚感を得た時の感覚を具体化していくために、次は体の緊張にフォーカスします。「これだ！」となった時、筋肉の緊張状態は普段とどのような違いがあるでしょうか？ 違いがある場所はどこでしょうか？
違いがある場所は背中かもしれませんし、首周りや腰回りかもしれません。筋肉は緊張していますか？それとも緩んでいますか？言語化してみてください。これも誰かに理解してもらう必要はないので、自分自身がその時の感覚を想起できる言葉を探してみてください。
高揚感を得た時の呼吸の状態
次は呼吸の状態をイメージしていきます。高揚感を得た時、おそらく普段の呼吸とは違いがあるはずです。どんな感じの呼吸になっていましたか？単純に深い、浅いということでもいいですが、可能であれば、どのように深いのかまで言語化できるといいでしょう。
また、肺に入ってくる空気をどのように感じていますか？温度を感じるかもしれませんし、何か別の感覚があるかもしれません。呼吸の状態もこれまでのことと同様に、自分でその時の感覚を想起できる言葉を探してみましょう。
高揚感を得た時の体の温度
最後に、高揚感を得た時に感じる体の温度の違いに注意を向けます。顔や背中が熱くなったり、手がひんやりと感じられるかもしれません。
体の温度について言語化できたら、様々な角度から言語化してきた感覚をまとめて、1つの名前をつけてください。
名前をつけることによって、容易にその感覚を任意のタイミングで引き出すことができるようになります。好きな感情・感覚を引き出すことができるようになると、この感情・感覚を得るために頑張る！と、あなたの行動の大きな原動力となることでしょう。
あたかも馬の目の前にニンジンをぶら下げるかのように。
また、好きな感情・感覚は、物事が思い通り進まなくて苦しい時にも、あなたの力になってくれます。あなたの好きな感情・感覚を知り、自分だけの武器にしてください。
心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化する
あなたの好きな感情や感覚がわかったら、次は心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化してください。一般的には出来事を具体的に言語化するために、「何をするのが好きですか？」なんていう問いがありますが、具体的な言語化だけで完結してしまうと意味がありません。
あくまでも、「抽象的に言語化する」ことを大切にしてください。
まずはなぜ抽象的に言語化する必要があるのかを解説します。十分に理解をしてから言語化した方が、よりあなたの力になってくれますので、重要性を頭に入れておいてください。
心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化する重要性
心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化するのが大切な理由は、様々なケースに応用が効くようになるから。具体的な一つのことを心が喜ぶ出来事として言語化してしまうと、一つのことに固執してしまいがちです。例えば、プロ野球選手が「試合でホームランを打った時」に自分の心が喜ぶと言語化したとします。
確かに大きな高揚感を感じられそうな出来事ですよね。でも、引退してしまったら試合でホームランを打つことはできません。すると、引退後に自分の心が満たされる出来事はもうない。と苦しむ元になってしまうわけです。
一方、心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化できれば、あらゆることに自分の心が満たされる出来事を見出すことができます。一つの例ですが、「試合でホームランを打った時」を抽象化すると、「苦難を乗り越えて成果が出た時」という言葉になります。
「苦難を乗り越えて成果が出た時」というのは当然ながら「試合でホームランを打った時」に固執する必要はありません。このポイントを見つけることができれば、何をするかに縛られることなく充実感を得るための指針が得られます。
心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化する方法
では実際に抽象的に言語化していきましょう。言語化していく上でヒントになるのが、これまでに心が満たされた具体的な出来事です。具体的な出来事を思いつく限り羅列してください。心が喜ぶ程度はそれぞれの出来事に差があると思いますが、気にせずにとにかくたくさん羅列しましょう。
たくさん羅列したら、共通項があると感じる出来事同士をまとめてグループ分けしてください。個人差はありますが大体1〜3つぐらいにまとまると思います。
グループ分けしたら、それぞれのグループの出来事に対して「要するにこれってどういうことだ？」と自問し、名前をつけてください。前述の「苦難を乗り越えて成果が出た時」などは、名前をつける際の参考になるかと思います。各グループに名前をつけられたら抽象的な言語化は完了です。
具体的なアクションに昇華する
あなたは、心が喜ぶ出来事を抽象的に言語化することができました。ただ、言語化したところで、具体的なアクションを起こさなければ、あなたの現状は変わりません。未来を変えるために具体的なアクションに昇華していきましょう。
あなたには、今行なっていること、これから選択を迫られることがあるはずです。それらに対して、「抽象的に言語化した状況に繋がるだろうか？」と自問して行動をしてください。繋がるイメージが湧かないのであれば、その選択、行動はすべきではありません。
一方、繋がりそうなイメージが湧くのであれば、その先にある好きな感情・感覚をイメージしながら行動し続けてください。熱意を持って取り組むことができますし、苦しいことがあってもきっと乗り越えることができるでしょう。
何よりもあなたの心を大切に
改めてお伝えしますが、あなたの人生においてあなたの心よりも大切なものなんてありません。どれだけお金を得ようが、どれだけ賞賛されようが、あなたの心がオドっていなければ、ただただつまらないだけです。お金をたくさん得ているのに心が満たされないのは、きっとお金を得る手段があなたにとって適切ではないのでしょう。
何よりもあなたの心を大切にしてください。そこがしっかりしていれば、あなたがこれからのことを頑張り抜く土台ができます。そうすれば、きっとあなたの人生はより豊かなものになっていくことでしょう。検討を祈っています！